コミュ障過ぎて入社1週目で社会人を辞めようかと思った話
18卒の新社会人。
コミュニケーションが苦手、いわゆるコミュ障で、入社の数日後に社会人を辞めようか本気で悩んで泣いた。
現状の悩みと今後について思ったことをまとめていきます。
入社すぐの社内研修
入社後数日、社内研修の合間に同期の人たちが楽しそうに話してるのに自分だけ全く会話に入れない。
会話がしばらくしても会話に混ざれないと頭を上げているのもつらくなって、他ごとを始めたり下を向いて時間がすぎるのを待つようにして逃げる。
見るに見かねて「○○さんはどうですか?」みたいに話を振ってくれる。
きょどりつつも応えるがいい受け答えはできず。そこから会話に混ざっていく勇気や自信もなく、結局時間がすぎるのをただただ祈って待つだけ。
同期だとやっぱり気を使ってくれてて何回か話を振ってくれる。こんな自分を思いやって声をかけてくれるのは本当に嬉しいが、同い年の同期にさえ気を使わせてる自分があまりに情けなさすぎて死にたくなる。
はじめの方の社内研修は座学がほとんどだったが、終始そんな感じだった。
外部研修のグループワーク
入社後すぐに外部研修があった。
研修は4-5人単位で集まってグループで演習を行い、その後、グループで演習の振り返りを発表するようなことを繰り返すような内容だった。
社内研修であの様だった自分が外部の人と上手くコミュニケーションが取れるはずもなく、研修中はほとんど黙りこくっていた。
グループの空気であいつやばいなって感じになるが、どのタイミングでどうやって会話に混ざればいいか分からない。
昼食時の雑談は特に顕著で「○○球団のファンで〜」とか「××出身で〜」みたいに趣味や出身地の話をみんなで楽しそうに話していたが、自宅と大学を往復していた自分にそんな趣味や知識はなく、会話にも混ざろうにも混ざれず、仕方なくただただ下を向いているだけ。
グループワークで見るに見かねた女性が「○○さんはどう思いますか?」みたいに何度か話を振ってもらって、ようやく口が開けるほど。
あぁ、社内研修のときと同じだなと思って悲しくなる。女性の人が思いやりで声をかけてくれたことを喜んでる自分があまりに情けなくて自己嫌悪しかない。
そこまでしてもらっても、グループの一員としては上手く混ざれず。
研修最後にグループ内で感想やお礼を言う時間があった。
大体の人は「この研修で学んだことを会社で活かしたいです。N日間ありがとうございました。」みたいなことを言っていた。
自分は「積極的に混ざれず申し訳なかったので、反省して今後は活かしたいです。ありがとうございました。」のようなネガティブな発言しかできなかった。
最後の最後までグループの雰囲気を悪くして申し訳なかった。
外部研修の帰り
研修の帰りは同期で集まって駅まで帰ることになるも、同期とも一切喋れず。
同期が奇数だったので、駅までの帰り道も自分は同期の後ろを1人でただついていくだけ。
同期たちが楽しそうに話してる後ろ姿を眺めながら思った。
「あれ、俺何してんだろう…」
本当に情けなくて、悲しくて、人としてクズすぎて泣きそうだった。
帰宅後
帰宅中や帰宅後につらつらとコミュ障な自分の現状とか未来について考えた。
今まで親に甘えてきて、辛いことはできるだけ考えないようにして逃げてきたのもあって、この年になって初めて真剣に悩んだ。
コミュニケーションの方針について、自分の改善点について、仕事をやめた場合について、コミュニケーションを捨てた場合についてなど。
現状分析と未来についてのなぐり書き
みんなが話してる輪に入りに行く
待ってるだけじゃ気を使う方も大変、輪に入りに行けば少しの気遣いか、全く触れないのどちらかにできる
輪に行っても喋らないと気を使わせるので、簡単な内容でいいので話をする
話を振ってもらうのを期待するな
情けないし迷惑だからやめろ
ただしみんなの会話の流れを切るな
女性に○○さんどうですか?みたいに優しく話を振ってもらえたのは嬉しいけど情けないことを自覚しろ
無難な会話をできるようになれ
考えろ、対策しろ、努力しろ
コミュ障の原因を考えた結果やっぱりそういう人間だとことしか分からない。
どこを直せばいいのか、分からない。
親父やxxxの苦手な理由を考えてもここを直してほしいっていう具体的な部分は出てこない、それと同じか。
嫌われてた人を思い返す、aaa、bbb、ccc、dddなど、憎めない奴がいるように嫌われる人間もいる。
具体的な部分じゃなくて、漠然としたその人の人柄で良さそうな人がいるように、その逆もいるわけで。
バイトしてたときも店長が仕方なく気を遣って接してくれていただけで、他のバイトは好意を持ってなかった。
そもそもコミュ障は治るのか?
出来る限り今の仕事を続けながら貯金して、本当に辛くなったら潔く辞める。
コミュニケーションを完全に捨てて、貯金がある間に質素な生活ができるくらいの収入を得られるようにする。
親が悲しむから仕事も簡単には辞めないつもりだが、親がいなければ早く辞めたい。
コミュニケーションが出来ないのがつらい。
嫌われていると知りながら、人と自ら関わりにいくなんて無理でしょ。
あとはxxxのように嫌われているとわかってもめげずに関わり続けるか。
飯を質素にすれば、親がお金を残してくれれば、出費を最低限で済ませれば。
社会人として働ける気力がある間に、社会人を経験して、当分の生活資金を貯めて、十分な収入を得られる副業を成功させるしかない
社会人を辞めてから副業を始めるのはリスクが大きすぎるので、社会人の間に時間を作って取り組む。
コミュニケーションから脱出するにはこれくらいしかない。
一人で会社をやめて収入を得るなんてできるのか。
これからの空き時間を副業に全振りしてやるしかない。
社会人を辞められたとしても親の目がやっぱり面倒、かといって一人暮らしする余裕なんてなく。
PDCAじゃないけど人生の夢、目標を決めるのはありかもしれない。目標を決めれば方法も自ずと決まるはず。
中年まで生きるが目標の場合、結婚して子供を作るのが目標の場合。
あと2年本気で副業を学んで資金が尽きたらバイトでもする。その年で学生と一緒にバイトをやっていけるのか。
論点の一つとして、会社を辞めてコミュニケーションを捨ててもいいんだろうか?
コミュニケーションを捨てたことを後で後悔することになるのではないか。その覚悟はあるのか。
相談窓口に電話
考えれば考えるほど、お先は真っ暗で気分はブルー。
高校は地元の学校に進学したので最低限の友人はいた。大学は完全ぼっちでも卒業はできたが、予想通り社会人は今の自分のままではやっていけない…
本当に「どうすればいいんだろうなぁ…」と思い、ふと相談窓口の存在を思い出す。
昔は相談窓口なんて使う人いるんだろうかなんて思っていたけど、まさか自分が利用者になるとは思ってもみなかった。
自宅を出てそのあたりの駐車場に車を止めて電話を掛けるも…営業時間外。
有名どころの相談窓口をウェブで調べて電話をかけ直すも、回線が混み合ってるらしく繋がらない。
いろいろ考えながら電話を何度もかけ直すが…繋がらず。
車の中で1人ぼーっと考えた。
コミュ障に関する書籍
悩んでても仕方がないので、とりあえず明日なんとか乗り切るために何かできないか。
Webや書籍を探してみると一冊の書籍を見つけた。
「コミュ障は治らなくても大丈夫 コミックエッセイでわかるマイナスからの会話力」
何冊もあるコミュ障本からどうしてこれを選んだのかよく覚えてないが、やはりタイトルに惹かれたんだと思う。
自分の経験から、コミュ障は治らないものだと思っている。それなのに、「コミュ障は治らなくても大丈夫」なんてタイトルで、一体どういうことなんだ?という興味からだった。
結果的に、自分はこの本に救われたんだと思う。
コミュニケーションの基本について
コミュ障になってここ数年は家族以外とろくに話したこともない。
頑張って話そうとするけど周りから避けられて、自分が嫌わるタイプの人間だと分かってからは話しかけるのも怖くなって極力話さないようになった。
そういう生活を何年も続けでいたら、他人とどうやってコミュニケーションをとったらいのかわからなくなっていた。
そんなときにこの本を読んだ。
書籍の内容は、コミュ症なアナウンサーがコミュ障を克服しようと色々な試行錯誤してきた日々を漫画で分かりやすく説明していくようなものだった。
前半は失敗談がメインで、頑張ってコミュニケーションをとろうとするも相手に避けられてしまうようなエピソードなどで、本当に共感できる話しが多くあり、悩んでいるのは自分だけじゃないんだと励まされた。
また、著書がコミュ障な自分を諦めるんじゃなく、いろいろ試行錯誤しては失敗してを繰り返して、上手に話せるようになろうと努力しているエピソードがいくつかあった。
自分は避けられるタイプの人間だからしょうがないんだと諦めて、今まで何もしてこなかったのに、コミュ障でもなんとかしようと努力してる人がいるのは本当に衝撃だった。
疑問を相手に尋ねよう
本の後半では、著者が試行錯誤の中で得たコミュニケーションの極意や基本をエピソードを添えていくつか紹介している。
そのなかで自分が一番目から鱗だったのが「相手に尋ねる」ということだった。
「週末はどこか行かれましたか?」や「趣味はなにかありますか?」のように、些細なことから相手に尋ねるような話をすると、相手が話しやすくてコミュニケーションが取りやすいというのだ。
右も左も分からない状態の自分にとって、このコミュニケーション方法は目から鱗だった。
自分はコミュ障で引きこもりなので、趣味や週末の行動など、自分のことについて話すのが好きじゃない。
だから、いつのまにか相手のことについて尋ねるのは失礼だと勘違いをしていた。
自分は色々な話しを聞くのが好きで、自分の話しをするのは苦手なので、相手が何か話をしたら自分も何か有益な情報を話さないといけないという勘違いをしていた。
相手がコンビニバイトの話をしてくれて「コンビニバイトってそういう仕事をするのか、知らなかったありがとう」と思ったら、次は自分の飲食店のバイトについて知らなさそうな話をしないといけない…という風に。
相手が大学生活について話してくれたら、自分も嫌々楽しくもなかった大学生活について話さないと駄目なんだと。
自分のことを話すのが苦手なのに嫌々自分のことを相手に話す。
今思えば、相手は別に興味がない話を聞かされて、自分は話したくないことを嫌々しゃべる。
どちらにとってもつまらない無駄な時間だった。
今まで出会った人たちはどういうコミュニケーションをしていただろうか。
バイトの人、会社の同期、先日のグループワークのメンバー。
(改めて、コミュニケーションの機会が少ない…)
思い返してみると、どの人も疑問に思ったことを素直に尋ねて、そこからコミュニケーションが続いていったような気がする。
次の外部研修にて
コミュニケーション本を読んだ次の週、また外部研修に行く機会があった。
駅で集まって研修会場まで行く際に、同期の1人が気を使って隣に来てくれる。
相手に興味を持って何気ない質問を投げかけるのが大事。
コミュニケーション本の内容を思い出す。
「おはよう、昨日の初OJTはどうだった?」
自分が考えられる無難で喋りやすそうな疑問を聞いてみた。
「昨日は○○でさ〜」と向こうが口を開いてくれる。
相槌を打ちながら気になったことを尋ねて、ときどき自分のOJTの内容も絡めて話す。
すると相手も質問に答えてくれたり、自分に聞いてみたりしてくれた。
研修会場まですぐだったが、数年ぶりに普通の会話ができたような気がして本当に嬉しかった。
4月3週目終わり
4月の3週目も終わった。
あれからも何度か同期のみんなで外部研修に行く機会が会ったが、試験会場の道中で1人下を向いて歩くことはなくなった。
ただまだ3人以上の会話に混ざるのは苦手で、どのタイミングでしゃべればいのか、話の流れをきらないように会話に混ざるにはどうすればいいのかなど、課題は沢山ある。
まだ、気を遣ってもらっている部分もあるが、お荷物にならないように、同期に恩返しできるように、社会人として自立できるように、積極的に改善していきたい。
同期のみんなにはまだ面と向かってお礼を言えないので、ここでお礼を。
同期のみんな、ありがとう。
これから自分なりに頑張るから。
今後もよろしくお願いします。
コミュ障 で調べていたらたどり着きました。ずっと改善しようとしてますが、ズルズルとコミュ障やってます。この記事読んでもっと頑張らなきゃいけないなと思いました。更新がないのでその後が気になりますが…。ありがとうございました。
コミュ障治したくてもなかなか直せないのがつらいですよね。
こんな稚拙な自分の文章でも何か感じてもらえたのであれば嬉しいです。
コメントも凄く嬉しかったです。
また、近いうちにブログ更新しようと思います。
「同じような悩みがある人がいるんだ」と思った素晴らしい記事です。なんか、涙がでそうになりました。
こういった悩みってなかなか面と向かって相談できず。
それでも、何かに吐き出したくてブログを始めたので、そういったコメントを頂けると凄く嬉しいです。
ありがとうございます。
コミュ障辛いですよね、、
いまはどうされていますか?
お仕事は続いていますか?
私も重度のコミュ障なのであきらさんに相談したいです、、
コメントありがとうございます。
仕事は順調です…と言いたいところですが
実際には色々あって仕事を辞める手前でした。
今は踏み留まって仕事を続けています。
私は今年、新社会人になったものですが、研修でのグループワークで失敗して、(これまでの人生においてもグループワークなどが大の苦手だったのもあり)どうにか改善できないか調べたらここにたどり着きました。いろんな記事を読みましたが、自分とは起きている問題がちょっと違うものの、「こうしたら良くなった」という実体験に励まされました。私自身、コミュニケーションがうまくいくときは相手に興味を持っている時で、うまくいかないときは相手に興味を持ってない、自分のことばかり考えている時だと理解はしているのですが、なかなか相手が喜ぶ、嬉しいと思うような行動をとれません。というか、そこまで考えられないことが多いように感じています。この記事を参考に、少しずつ改善していきたいとおもいます。ありがとうございます。
こちらこそ、コメントありがとうございます。
相手が嬉しくなるような行動・会話って本当に難しいですよね。
相手をよく観察して考えて行動してみてもなかなか上手くいかないこともあって。
相手も自分も楽しい会話が自然にできるような人になりたいです。